…………………………………………………………………………………………………………………………………… 美術折々_48 氷山 もしくは 絵画 ~ 絵画について考えるとき、僕はときおり巨大な氷山というものをおもい浮かべる。 さらにそこに絵画そのものを限りなく頭の中で巨大化し、この二つを重ね合わせ融合させるように描いてみる。 するとそこには、小ささと大きさといったスケール、イメージと物質、可視と不可視、絵画と空間、あるいは 絵画にとって外部とは何か、ひいては絵画とは何かといった様々な問題が、つぎつぎに浮かぶ。 氷山の一角としての絵画、あるいは 絵画の一角としての氷山。 もしくは描かれない絵画、あるいは描かれた氷山。 いまだ経験されていないものとしての、想像の産物。 この関係は異質すぎて唐突に見えるかもしれないが、氷山に絵画を埋め込む試みは、僕にとってはひとつの プランもしくは“アンプロジェクト”とでも呼ぶべき、「実現されないプロジェクト」のひとつでもある。 プランもしくは “アンプロジェクト” とでも呼ぶべき「実現されないプロジェクト」のひとつでもある。 もうひとつ僕には、“ノンアート” 構想(アートではないものの光景群)というものがあるのだが、 これはまた別の機会にでも。 #lightbox(iceberg_p0604.jpg,,73%)