元村正信の美術折々/2020-11-18
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美術折々_305
~
限られてはいるが、生という無限の迷路を
~
詩人の北村太郎(1922-1992)は、詩集『港の人』(思潮社、19...
「なしとげられないことはなしとげられないままに/それこそ...
木だってなにひとつ完結しているわけではないのだ」
(105)
「やっぱり生は/死のやまいなんだよ/つまり/死は健全であ...
そう詠っていた。どう天を仰ぎ見ても死なない限り、やはり生...
ちょうど今の僕とそう変わらない歳の頃。じぶんの病いをふま...
死の予感と若い恋人との生のあいだで揺れていた。
どんな生も死によって完結する。死はすべての途中を、やむな...
だが生は、作品というものは、完結しない。天は病んだまま、...
絵画だってそうなんだ。絵はなしとげられないから、なしとげ...
絵画はもどかしい。なぜなら絵という窮屈さにおいてしか、絵...
「風にさらされ」るようにして現れるしかないのだ。そう思う...
人はなぜ描くのか?なんて永遠に答えの出るものではない。そ...
僕はどこかで、絵というものから解放されたいと考えているの...
それでも、長いあいだ何度も僕の作品を見てくださっている方...
ただ、なぜそれが「迷路」なのかということ。絵画とは行き止...
しかしその壁は行き止まりのまま奥へと動いているようにも思...
どんな時でも迷路に行き止まりは付きものだから、すぐ引き返...
そうやっておそらく北村太郎は、行きつ戻りつ「なにひとつ完...
記したのではないだろうか。
限られてはいるが、生という無限の迷路のなかで。彼はずっと...
~
#lightbox(motomura_0416.jpg,,45%)
▲元村正信展2020より
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美術折々_305
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限られてはいるが、生という無限の迷路を
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詩人の北村太郎(1922-1992)は、詩集『港の人』(思潮社、19...
「なしとげられないことはなしとげられないままに/それこそ...
木だってなにひとつ完結しているわけではないのだ」
(105)
「やっぱり生は/死のやまいなんだよ/つまり/死は健全であ...
そう詠っていた。どう天を仰ぎ見ても死なない限り、やはり生...
ちょうど今の僕とそう変わらない歳の頃。じぶんの病いをふま...
死の予感と若い恋人との生のあいだで揺れていた。
どんな生も死によって完結する。死はすべての途中を、やむな...
だが生は、作品というものは、完結しない。天は病んだまま、...
絵画だってそうなんだ。絵はなしとげられないから、なしとげ...
絵画はもどかしい。なぜなら絵という窮屈さにおいてしか、絵...
「風にさらされ」るようにして現れるしかないのだ。そう思う...
人はなぜ描くのか?なんて永遠に答えの出るものではない。そ...
僕はどこかで、絵というものから解放されたいと考えているの...
それでも、長いあいだ何度も僕の作品を見てくださっている方...
ただ、なぜそれが「迷路」なのかということ。絵画とは行き止...
しかしその壁は行き止まりのまま奥へと動いているようにも思...
どんな時でも迷路に行き止まりは付きものだから、すぐ引き返...
そうやっておそらく北村太郎は、行きつ戻りつ「なにひとつ完...
記したのではないだろうか。
限られてはいるが、生という無限の迷路のなかで。彼はずっと...
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▲元村正信展2020より
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