元村正信の美術折々/2016-06-19
をテンプレートにして作成
開始行:
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美術折々_58
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六月の、「博多」のある風情
~
梅雨のなか、博多の町のあちこちでは「博多祇園山笠」の飾り...
もうすぐ七月一日も近い。そして「かき山」も始まれば、この...
僕がかつて下呉服町で仕事をしていた頃。ずいぶん「山笠」を...
ような界隈である。
その下呉服と中呉服町の御笠川寄りの辺りは祭りの間、かき山...
それは梅雨入り少し前の、朝の舗道。カラン、コロン、カラン...
あり、静かな音(ね)の色だ。
この下駄の音も、七月に入り「お汐井とり」から「流れがき」...
下駄の音(ね)は正直である。履く主(ぬし)の心情を、町々...
それと僕がみた「山笠」には、もうひとつの物哀しさがあった...
ある。幼い頃からずっと続くもの、青年や大人になってから加...
若いかき手のみが持つ、美しさやからだから放たれる勢い、力...
何も年齢や体力、時間のことだけではない。
何が言いたいかというと、つまり「生きて行くということ」の...
こと…他にも一杯あるだろう。もっと言えば、自分を含めた自分...
なにも起こらなかった、というのはきっと嘘なのではないだろ...
どう処すかによって次に進むべき路は、おのずと決まるはずだ...
だから、たまたまずっと続けられるというのは、山をかく男に...
同時に山をかく、かき手たちの背中にも、からだの中にも滲み...
男達のもうひとつの物哀しさなのである。
あの六月の、始まりの下駄の静かな音(ね)の色はまた、祭り...
どこか似ていた。
終了行:
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美術折々_58
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六月の、「博多」のある風情
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梅雨のなか、博多の町のあちこちでは「博多祇園山笠」の飾り...
もうすぐ七月一日も近い。そして「かき山」も始まれば、この...
僕がかつて下呉服町で仕事をしていた頃。ずいぶん「山笠」を...
ような界隈である。
その下呉服と中呉服町の御笠川寄りの辺りは祭りの間、かき山...
それは梅雨入り少し前の、朝の舗道。カラン、コロン、カラン...
あり、静かな音(ね)の色だ。
この下駄の音も、七月に入り「お汐井とり」から「流れがき」...
下駄の音(ね)は正直である。履く主(ぬし)の心情を、町々...
それと僕がみた「山笠」には、もうひとつの物哀しさがあった...
ある。幼い頃からずっと続くもの、青年や大人になってから加...
若いかき手のみが持つ、美しさやからだから放たれる勢い、力...
何も年齢や体力、時間のことだけではない。
何が言いたいかというと、つまり「生きて行くということ」の...
こと…他にも一杯あるだろう。もっと言えば、自分を含めた自分...
なにも起こらなかった、というのはきっと嘘なのではないだろ...
どう処すかによって次に進むべき路は、おのずと決まるはずだ...
だから、たまたまずっと続けられるというのは、山をかく男に...
同時に山をかく、かき手たちの背中にも、からだの中にも滲み...
男達のもうひとつの物哀しさなのである。
あの六月の、始まりの下駄の静かな音(ね)の色はまた、祭り...
どこか似ていた。
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