…………………………………………………………………………………………………………………………………… 美術折々_192 ~ 脱出口 ~ 外へ出れると見えたものが、じつは入口だったかも。 高付加価値化、差別化を競いながらその先に待っていたのは同質化、一般化だというのなら。 いったい私たちは、誰と競い合っているのだろうか。 この時、私たちの不確かな「美意識」というものは、そんなに頼りになるのだろうか。そこで「アート」が必要とされ役に立つのなら、それは道具化され切ったアートの未来なのかも知れない。 こんな時、私たちの不確かな「美意識」というものは、そんなに頼りになるのだろうか。そこで「アート」が必要とされ役に立つのなら、それは道具化され切ったアートの未来なのかも知れない。 巧利的な戦いのための「美意識」のトレーニングジム。 なんとエリートというものは、高貴な階級なのだろう。 「美意識」しかり。そのように要請される「アート」は、どこまで無自覚でいられるのだろうか。 美といい、芸術の同質化ほど笑止なものはない。 あしたの「芸術」が、グローバルな “自己実現欲求市場” の小さな生け贄にならないという保証は、おそらくこの世界のどこにもないだろう。 ~ #lightbox(outer wall_0070.jpg,,60%)