…………………………………………………………………………………………………………………………………… 美術折々_161 ~ 芸術とは何か、を語るために ~ 気象がなんだ、市場がなんだ、商品がなんだ、労働がなんだ、交換価値がなんだ、生産性がどうした、 いったい誰のせいかしら。真実も、異常も、美も、痛苦も、そして虚偽、欺瞞も、どれも似たり寄ったりで。 いまこのときこそ、すべての感性はそれらに対し蜂起せよ、《感性をして抵抗せよ》。 またしても、芸術とは何か。このクソ暑い夏でも、それでも芸術は必要なのか、必要とされているのか。 抵抗なき感性に、芸術を名のり主張する資格などない。抵抗する感性のみが結晶するのだ。 抵抗なき感性に、芸術を名のり主張する資格などない。抵抗する感性のみが結晶する。 それが〈芸術〉というものの形状なのだ。 ああ、壁がめくれているのではない、あらかじめそこに「家」があったから。 〈芸術〉というものはこれにも似て、どこかに現れているのにほとんど誰も気づかないものなのだ。 僕がいっているのは、壁のことではない。 もう一度言おう。こころある感性は蜂起せよ、《感性をして抵抗せよ》と。 ~ #lightbox(outside_0026ss.jpg,,48%)