…………………………………………………………………………………………………………………………………… 美術折々_33 2016年のアートスペース貘へ ~ 年が改まり「アートスペース貘」も、1月4日で開廊39周年を迎える。 この画廊がこれまでいわゆる「現代美術」を中心に、ここ福岡という地方で担ってきたものは決して小さくは ない。だが、何度も言うように、この国の「現代美術」もこの20年間で、ほとんど崩壊してしまった。 「美術」と「アート」は、一体どう違うのか。「芸術」もまた、崩壊と遺産との二極化のあいだで、 今後ながく、自らへの問いと生みの苦しみが続くことになるだろう。 そんな世界の中でアートスペース貘もまた、画廊としての転換期を迎えることになる。 さてさて、どんな作品が、作家が、私たちのまえに現れてくれるだろうか。 事態は楽天的には行かないが、きたる40年に向けてその収穫を楽しみにしたい。