元村正信の美術折々/2019-09-05 のバックアップ(No.2)


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美術折々_228

モノリスの向こう

7月に予告していた福岡市内のギャラリーでの企画展のことをこのブログをかりて紹介させていただきます。

・展覧会名:『モノリスの向こう』近藤祐史│古賀義浩│ ディレクション:元村正信
・会  期: 2019年9月24日[火]〜10月26日[土]12:00〜18:00│日・月曜休
・会  場: アートプロ ガラ 福岡市中央区舞鶴1-3-31 ハイラーク舞鶴南側1F
                Tel. 092・738・0655 ・ Fax. 092・738・0656
                www.artpro-gala.com


この展覧会は、アートプロ ガラの画廊企画で、元村正信がディレクションを担当。
福岡を拠点に活動する二人の彫刻家、近藤祐史(1981-)と古賀義浩(1986-)を取り上げる。

ふたりとも以前から注目されてきた作家であり、また2002年から僕が寄稿していた新聞の展評欄で
紹介したこともあり、いちど近藤と古賀の作品をおなじ空間のなかで見てみたいという、ひそかな
希望があったからだ。周知のようにひと口に「彫刻」といっても、現在ますますその作品そして概念は、
彫刻からの逸脱を孕みながら拡張され続けている。

近藤祐史と古賀義浩はともに1980年代生まれで、日本の「現代美術」が崩壊した後の2000年代以降に
作家活動を始めている。つまり、かつての現代美術が芸術が「アート」といわれるようになった時代だ。
そんな中で彼が「彫刻/非彫刻」を巡る問いをいったいどう受けとめているのか。
この企画展は近藤祐史と古賀義浩という二人の彫刻家の、それぞれの作品の可能性の先端に、そんな問いを
重ねて見ようとする企てだ。未知なる「芸術」を、ここで彼らの新作に見ることができればと思っている。

ぜひ皆さまに見ていただければと思います。ご期待ください。

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