元村正信の美術折々/2019-02-14 のバックアップの現在との差分(No.1)


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美術折々_192

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脱出口

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外へ
外へ出れると見えたものが、じつは入口だったかも。
高付加価値化、差別化を競いながらその先に待っていたのは同質化、一般化だというのなら。
いったい私たちは、誰と競い合っているのだろうか。

こんな時、私たちの不確かな「美意識」というものは、そんなに頼りになるのだろうか。そこで「アート」が必要とされ役に立つのなら、それは道具化され切ったアートの未来なのかも知れない。

巧利的な戦いのための「美意識」のトレーニングジム。
なんとエリートというものは、高貴な階級なのだろう。

「美意識」しかり。そのように要請される「アート」は、どこまで無自覚でいられるのだろうか。
美といい、芸術の同質化ほど笑止なものはない。

あしたの「芸術」が、グローバルな “自己実現欲求市場” の小さな生け贄にならないという保証は、おそらくこの世界のどこにもないだろう。

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