アートスペース走り書き/2020-05-20 のバックアップの現在との差分(No.1)


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アートスペース走り書き_08
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末藤夕香展「レミニッサンス」    [〜6月7日迄]
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いまアートスペース貘で開かれてる、末藤夕香展「レミニッサンス」。
この個展は感染症下の自粛影響で、貘の展覧会スケジュールも変更になり
リリーフとして急きょ彼女の過去作(2011年)の登板となったしだいだ。

今回おもしろいのは、作品が売れた場合その代金は全額アートスペース貘に入るというもの。
通常「貘」では、作品の売却金額を作家:8 、画廊:2 で分配することになっている。
作家にとっては高配分で大変ありがたい。これはオーナーの小田律子のいまも変わらぬ意志である。

それでも末藤夕香は、売れたら自らは一切受け取らず、その代金をすべて画廊に寄付するというものだ。
それでも末藤夕香は今回、売れたら自らは一切受け取らず、その代金をすべて画廊に寄付するというものだ。
作品ごとの価格も付けてはいないので、金額は購入希望者とギャラリーとの駆け引きで。
よい試みだと思う。もちろん末藤の勇断あってのことだが。1 円からあとは交渉しだい。

アートスペース貘をご存知の方ならすでに周知の通り、貘はコマーシャルギャラリーでも
貸画廊オンリーでもなく隣のカフェ「屋根裏 貘」の収入によって、そのほとんどが賄われている。
それは何より作品を売ることより、作品の表現そのものを第一義に、といつも小田律子が思ってきたからだ。
それは何より、作品を売るまえに作家の表現そのものを第一義にと、いつも小田律子が思ってきたからだ。

ただ例外なく貘も当然コロナ禍による大幅な減収によって、店の経営だけでなくアートスペースの存続をも
脅かされているのである。44年目にして貘もまた危機に面している。
黙って見ているわけにはいかない。
                      (元村正信)

                                       (元村正信)
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