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美術折々_72
あの扉の向こう
「屋根裏貘」から覗いた、「アートスペース貘」。
天神3丁目の交差点から北へすぐ。
急な階段を上って二階の扉を開くと、左がギャラリー、右がカフェだ。
どちらも「貘」である。たがいに支え合って、もうすぐ40周年を迎える。
それは闇とも光ともつかないものの坩堝。
おおくの歓喜や悲哀、そして若さという傲慢あるいは失意を刻んだ場所でもある。
そんな若者たちも、少しはおとなというものに、なれたのだろうか。僕はいまもここにいる。