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美術折々_228
モノリスの向こう
7月に少し予告していた福岡市内のギャラリーでの企画展のことをこのブログをかりて紹介させていただきます。
・展覧会名:『モノリスの向こう』近藤祐史│古賀義浩│ ディレクション:元村正信
・会 期: 2019年9月24日[火]〜10月26日[土]12:00〜18:00│日・月曜休
・会 場: アートプロ ガラ 福岡市中央区舞鶴1-3-31 ハイラーク舞鶴南側1F
Tel. 092・738・0655 www.artpro-gala.com
この展覧会は、アートプロ ガラの画廊企画で、元村正信がディレクションを担当。
福岡を拠点に活動する二人の彫刻家、近藤祐史(1981-)と古賀義浩(1986-)によるもの。
ふたりとも以前から注目されてきた作家であり、また2002年から僕が寄稿していた新聞の展評欄で紹介したこともあり、
いちど近藤と古賀の作品をおなじ空間のなかで見てみたいという、ひそかな希望があったからだ。
周知のようにひと口に「彫刻」といっても、現在ますますその作品そして概念、彫刻からの逸脱を孕みながら拡張され続けている。
近藤祐史と古賀義浩はともに1980年代生まれで、日本の「現代美術」が崩壊した後の2000年代以降に作家活動を始めている。
つまり、かつての現代美術が芸術が「アート」といわれるようになった時代だ。そんな中で彼が「彫刻/非彫刻」を巡る問いをいったいどう受けとめているのか。
この企画展は近藤祐史と古賀義浩という二人の彫刻家の、それぞれの作品の可能性の先端に、そんな問いを重ねて見ようとする企てだ。
未知なる芸術を、ここで彼らの新作に見ることができればと思っている。
ぜひ皆さまに見ていただければと思います。ご期待ください。